日本語発表会之「梁祝」
皆さん、こんにちは。
今日わがクラスの発表テーマは「梁山伯と祝英台」です。このストーリについて、中国の皆さんはよく御存じでしょうね。でも今回は日本語で紙芝居の形式で表しますので、皆さんに聞いてほしいです。どうぞよろしくお願いします。
では、役の紹介をさせていただきます。
ナレーションは王立ゆうゆうさんです。祝英台は斉がんゆうさんです。梁山伯は王こんさんです。馬文才は梁しちょうさんです。
では、始めましょう。
{1.梁山伯と祝英台}
昔々、とても賢くて、美しい祝英台(しゅくえいだい)という女の子がいました。彼女は17歳になったころ、とても熱心に勉強したいと思うようになりました。しかし当時は、女の子が家を出て学校に行くことはできませんでした。そこで彼女は一つの方法を考えました。
そして祝英台は、男に変装して、勉強しようと杭州へ行きました。
{2.万松書院}
梁山伯(りょうさんぱく)も勉強に杭州へ行きました。途中で、祝英台に会いました。
祝「兄さん、どこに行くんですか」
梁「僕は杭州へ行くところです」
祝「もしかして、万松書院(ばんしょうしょいん)ですか」
梁「そうです、君も?では、一緒に行きましょう。これから宜しくお願いします」
そして、彼ら二人は旅をしながら、様々なことを話しました。そして二人は馬が合って、すぐに親密な関係になりました。
その後、二人は杭州の万松書院に入りました。一緒に勉強したり、お互いに助け合ったりして、まるで影と形のように離れませんでした。
{3.秘密がばれた}
しかし、同級生の中に、馬文才(ばぶんさい)という男の子がいました。その男の子のお父さんは地位が高くて、お金をいっぱい持っていました。ある日、馬文才は祝英台がお風呂に入っているところを不意に見ました。
でも、祝英台が梁山伯といつも一緒にいるのをみて、馬文才は焼きもちを焼きました。馬文才はいろいろないたずらをしましたが、二人の仲がかえってもっとよくなりました。このような生活が三年続き、同級生の生活の最後まで梁山伯はまだ祝英台が女の子であることに気づきませんでした。祝英台は梁山伯を深く愛しているけれど、単純である梁山伯は彼女の気持ちが分かりませんでした。
{4.帰宅}
男の格好をして学校に行くことがお父さんにばれてしまった祝英台は、家に帰ることになりました。お互いに愛している二人は離れたくなくて、梁山伯が祝英台を十八里も送りました。別れ際に
祝「もし私とそっくりした妹がいたら、君は彼女と結婚する?」
梁「君の妹なら、きっと君と同じように賢くてきれいだね。それはいいね」
祝「(すごくうれしい)じゃ、約束!」
祝英台が笑いながら家に帰りました。
{5.両親の反対}
一方、祝英台と別れた後の梁山伯は、とても彼を懐かしく思いました。やがて彼も学業を終え、すぐに祝英台の家に行き、彼に会い、併せて彼の妹に結婚の申し込みをすることにしました。梁山伯が祝英台の家にやってきてみると、思いがけもなく、彼の前に現れた祝英台はなんと女の子でした。この時、梁山伯は突然、祝英台の「その妹とは」彼自身のことだったのであることを悟りました。梁山伯がまさに驚き喜んでいる中で、祝英台は両目に涙をいっぱいためて梁山伯にこう言いました。
梁山伯はこれを聞いて、とてもつらくて一言も話せませんでした。
{6.別れ}
二人はこっそりと会い、涙を流しながら別れました。そして、生きているうちには結婚できなかったら、あの世で同じ墓に入ろうと誓いました。
祝「(泣き声で)この世で一緒にいられなければ、あの世で一緒になろう。約束だよ」
梁「(泣き声で)うん!」
その後、梁山伯は自分の家に戻り、結婚できないことがあまりに辛くて思いつめて、まもなく病気になって、そのまま死んでしまいました。
{7.花嫁}
梁山伯の死の知らせを聞いて、祝英台はずっと泣き明かしました。しばらくすると彼女はもう泣かなくなり、父にこう告げました。
父は同意せざるを得ませんでした。
{8.涙のお墓}
嫁入りの当日、花嫁の輿が梁山伯の墓の前にやってくると、彼女は輿を下りました。墓の前で祝英台がひざまずきながら激しく泣いていました。
ちょうどその時、空の色が真っ黒になりました。彼女の泣き声とともに、雷が落ちたり、稲妻(いなずま)が走ったりして、まるで天神(てんじん)でも感動を余儀なくされるようになりました。
{9.再会}
その時突然、梁山伯の墓が開いて、大きな穴が出てきました。そして梁山伯が向こうで祝英台を誘おうと手を出しました。その時、祝英台は両親の呼び声が聞こえました。彼女は振り返って両親を見ながら
と言って、その穴に飛び込みました。
{10.蝶々になる}
すると、墓が閉じ、空が晴れてきました。どこからともなしに、二匹の蝶が飛び出しました。二匹の蝶が飛んでいたところには、木が生え、花が咲くようになりました。空にもいつの間にかきれいな虹がかかっていました。
その後、梁山伯と祝英台から化したその二匹の蝶が、仲良さそうに絡み合いながら、いつまでも飛んでいて、愛の象徴とみられています。
以上でG2の発表を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございます。